甲州街道(甲州道中) 宿場一覧
日本橋から下諏訪へ。峠と関所、谷筋の宿、そして甲府城下へ――。 「制度」と「地形」の手触りが残る区間を、歩く目線でまとめました。
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一覧
| No | 宿場名 | 現在の市町村 | 制度キーワード | ひとこと | 具体例 |
|---|---|---|---|---|---|
| 0 | 日本橋 | 東京都中央区 | 五街道起点・里程標 | 距離の原点。旅はここから。 | 里程標(道路元標)周辺で“起点の空気”を確かめる。 |
| 1 | 内藤新宿 | 東京都新宿区 | 新宿の宿場・内藤新宿 | 江戸の外縁に生まれた新しい宿。 | 太宗寺や周辺の旧道筋で、宿場の中心を想像して歩く。 |
| 2 | 下高井戸宿 | 東京都杉並区 | 合宿・高井戸宿 | 江戸近郊の連続する宿の一つ。 | 甲州街道の道幅や曲がり方を観察し“旧道感”を拾う。 |
| 3 | 上高井戸宿 | 東京都杉並区 | 合宿・高井戸宿 | 街道の生活圏が濃い区間。 | 小さな地名の連なりから宿場の境目を探す。 |
| 4 | 国領宿 | 東京都調布市 | 布田五宿 | 短い間隔で続く“宿の束”。 | 旧甲州街道の碑や道標を手掛かりに歩く。 |
| 5 | 下布田宿 | 東京都調布市 | 布田五宿 | 宿が密集する“連宿”の一角。 | 旧道沿いの微妙なうねりに、古道の名残を探す。 |
| 6 | 上布田宿 | 東京都調布市 | 布田五宿 | 小さな宿が連なる連宿区間。 | 街道沿いの寺社・橋で“旅の節目”を感じる。 |
| 7 | 下石原宿 | 東京都調布市 | 布田五宿 | 布田五宿の一つ。 | 道の旧新が分かれる地点で、古い道筋を選んで歩く。 |
| 8 | 上石原宿 | 東京都調布市 | 布田五宿 | 布田五宿の終盤。 | 一里塚や地名の残り方を見比べる。 |
| 9 | 府中宿 | 東京都府中市 | 国府・宿場 | 武蔵国府に寄り添う宿。 | 大國魂神社周辺で“国府の中心性”を体感する。 |
| 10 | 日野宿 | 東京都日野市 | 本陣遺構 | 本陣が伝える宿場の格。 | 日野宿本陣跡などで、宿場の“公式感”を辿る。 |
| 11 | 八王子宿 | 東京都八王子市 | 日光脇往還分岐 | 八王子宿は複数の町場による合宿で一宿の役割を担った。 | 甲州街道と脇往還の交点を意識して歩く。 |
| 12 | 駒木野宿 | 東京都八王子市 | 峠前の宿 | 小仏へ向かう気配が濃くなる。 | 坂の傾きが変わるあたりで“峠前”を感じ取る。 |
| 13 | 小仏宿 | 東京都八王子市 | 間の宿・小仏関所 | 関所と峠の門前。 | 小仏関所の跡を手掛かりに“止める力”を想像する。 |
| 14 | 小原宿 | 神奈川県相模原市 | 本陣遺構 | 神奈川側で本陣が残る宿。 | 本陣の位置や道筋から、宿の骨格を掴む。 |
| 15 | 与瀬宿 | 神奈川県相模原市 | 谷筋の宿 | 谷あいの集落が宿に変わる。 | 川沿いの道形を追い、集落の伸び方を観察する。 |
| 16 | 吉野宿 | 神奈川県相模原市 | 谷筋の宿 | 山里の間合いが心地よい区間。 | 見晴らしが開く場所で、峠越えの前後を味わう。 |
| 17 | 関野宿 | 神奈川県相模原市 | 境目の宿 | 山と平地の切り替わり点。 | 道が“守られている”場所(石垣・法面)を見つける。 |
| 18 | 上野原宿 | 山梨県上野原市 | 甲斐国入口 | 甲斐へ入る最初の宿。 | 県境を越える瞬間を意識して歩く。 |
| 19 | 鶴川宿 | 山梨県上野原市 | 渡河・川越 | 橋のない川を越える生活。 | 鶴川の渡河点を想像し、川筋の広さを眺める。 |
| 20 | 野田尻宿 | 山梨県上野原市 | 山あいの宿 | 峠を越える前後の休息地。 | 小さな平坦地に家並みが集まる理由を考える。 |
| 21 | 犬目宿 | 山梨県上野原市 | 富士見の道 | 富士の眺めが旅心を押す。 | 晴れた日は“見え方”の変化を追い、富士を探す。 |
| 22 | 下鳥沢宿 | 山梨県大月市 | 合宿・鳥沢宿 | 宿が寄り添い一つの町になる。 | 旧道の分岐を見比べ、宿の中心を推測する。 |
| 23 | 上鳥沢宿 | 山梨県大月市 | 合宿・鳥沢宿 | 鳥沢の上手側の宿。 | 坂の向きと家並みで“上”“下”を体感する。 |
| 24 | 猿橋宿 | 山梨県大月市 | 名勝・猿橋 | 橋が名所になる宿。 | 猿橋の眺めで、渡河と交通の要を実感する。 |
| 25 | 駒橋宿 | 山梨県大月市 | 谷の宿 | 谷筋の交通が収束する。 | 川と道が寄り添う区間で地形を読む。 |
| 26 | 大月宿 | 山梨県大月市 | 谷の結節点 | 物流が集まる要衝。 | 駅周辺ではなく“旧道の芯”を探して歩く。 |
| 27 | 下花咲宿 | 山梨県大月市 | 合宿・花咲宿 | 花咲の下手側。 | 地名の名残(花咲)を拾い、合宿の連続を感じる。 |
| 28 | 上花咲宿 | 山梨県大月市 | 合宿・花咲宿 | 花咲の上手側。 | 旧道の高低差で、宿場の“置かれ方”を観察する。 |
| 29 | 下初狩宿 | 山梨県大月市 | 合宿・初狩宿 | 初狩の下手側。 | 旧道沿いの寺社や碑で、旅の節を拾う。 |
| 30 | 中初狩宿 | 山梨県大月市 | 合宿・初狩宿 | 初狩の中程の宿。 | 合宿が続く区間は、歩くテンポが変わるのを味わう。 |
| 31 | 白野宿 | 山梨県大月市 | 山里の宿 | 谷の静けさが深まる。 | 車道から外れる旧道を優先して“音”を楽しむ。 |
| 32 | 黒野田宿 | 山梨県大月市 | 山里の宿 | 小さな集落が宿となる。 | 屋号・石碑など“生活の痕跡”を探す。 |
| 33 | 駒飼宿 | 山梨県甲州市 | 甲州の宿 | 甲州の盆地へ近づく。 | 地形が開ける瞬間を意識し、視界の変化を楽しむ。 |
| 34 | 鶴瀬宿 | 山梨県甲州市 | 盆地の宿 | 果樹と道が交わる。 | 果樹園の景色を見ながら、街道が運んだものを想像する。 |
| 35 | 勝沼宿 | 山梨県甲州市 | 葡萄・甲州 | 甲州らしさが濃くなる。 | 畑と旧道の距離感で“産地の道”を感じる。 |
| 36 | 栗原宿 | 山梨県山梨市 | 盆地の宿 | 水と畑の合間をゆく。 | 水路の位置を見て、集落の成り立ちを読む。 |
| 37 | 石和宿 | 山梨県笛吹市 | 湯の町・石和 | 湯けむりの気配が旅をほどく。 | 温泉街の外側に残る旧道筋を探して歩く。 |
| 38 | 甲府柳町宿 | 山梨県甲府市 | 城下町・甲府 | 城下の骨格と宿が重なる。 | 武田氏ゆかりの地点を点で拾い、線でつなぐ。 |
| 39 | 韮崎宿 | 山梨県韮崎市 | 釜無川流域 | 川と盆地の境目に立つ宿。 | 河岸段丘の上り下りで、地形の節を体感する。 |
| 40 | 台ヶ原宿 | 山梨県北杜市 | 台地の宿 | 水の名所が点在する。 | 水場(井戸・清水)を手掛かりに歩く。 |
| 41 | 教来石宿 | 山梨県北杜市 | 山麓の宿 | 高原へ向かう空気が混ざる。 | 道の勾配と空気の乾き方で標高差を感じる。 |
| 42 | 蔦木宿 | 長野県富士見町 | 関所・蔦木関 | 信濃へ入る門口。 | 蔦木関跡周辺で、関所の配置を考えながら歩く。 |
| 43 | 金沢宿 | 長野県茅野市 | 諏訪への道 | 諏訪へ向かう盆地の道。 | 道が広がる場所で、宿場の規模感を想像する。 |
| 44 | 上諏訪宿 | 長野県諏訪市 | 諏訪湖・湯 | 湖と湯が旅を迎える。 | 諏訪湖の眺めで“終盤の解放感”を味わう。 |
| — | 下諏訪宿 | 長野県下諏訪町 | 中山道合流 | 中山道へつながる結節点。 | 下諏訪の町で、中山道との合流を実感する。 |
歩くときのコツ(甲州街道)
- 峠前後(小仏・笹子など)は、旧道に入ると足元が荒れている場所もあります。無理せず安全第一で。
- 谷筋の宿(上野原〜大月)は、川と道の“寄り添い方”を見ると、宿場の置かれ方が分かりやすいです。
- 甲府周辺は城下町の道割りが鍵。旧道の“芯”を探すと、景色が立ち上がります。
参考:甲州街道は日本橋から下諏訪宿で中山道と合流するまで44次の宿場が置かれたとされます。citeturn4view0turn3view0turn5view0